PC-Unit 桟橋工法®

登録商標:6618727

弊社は、桟橋上部工の全てのプレキャスト部材を工場製作し、現地へ陸上輸送にて搬入、プレストレスで部材同士を圧着接合する工法を開発しました。
これにより省力化・省人化、品質・安全性向上、カーボンニュートラルポートへの寄与等、多くのメリットが期待されます。

共同研究

(株)日本ピーエス / 五洋建設(株)/ 港湾空港技術研究所 / 東京工業大学  

港湾関連民間技術の確認審査・評価事業(ECPAT)より
評価を受けた技術です。

構造概要

特 徴

1 高品質
  • 全ての部材を工場で製作することで悪天候の影響を受けず、安定した品質を確保

  • ●PC構造はひび割れを許容しないため、耐塩害性が向上

  • ●高強度コンクリートを採用するため、耐塩害性が向上

『 超高耐久プレキャストPC桟橋 』についてはこちら

2 プレキャスト化
  • ●全ての部材を工場で製作することで、現場作業員数を約1/3に省人化し、工程を約40%~50%短縮するなど生産性が向上

  • ●潮位変動による作業中断期間を削減し、安定した工程管理を実現

3 安全性の向上
  • ●不安定な海上作業の減少による安全性の向上

4 脱炭素
  • ●PC構造の採用により、CO2排出量を約25%低減

  • ●カーボンニュートラルポートへの寄与

  • ●型枠等の廃棄材料の削減や海上汚染の防止など、環境に配慮

5 杭負担の軽減
  • ●新設の場合、上部構造の軽量化により杭本数の削減が可能

  • ●リニューアルの場合、上部構造の軽量化により既存杭を用いた桟橋上部工の再構築が可能

施工手順

各部材を単独で架設する方法 ─ 単独架設タイプ ─
  • ① 工場製作・陸上運搬
  • ② 杭頭部材架設
  • ③ 梁部材架設
  • ④ PC鋼材緊張・グラウト
  • ⑤ 床版部材架設
  • ⑥ 舗装・附帯設備など

※上に示すような、陸上のクレーンまたは小型の起重機船により、各部材を単独で架設する単独架設タイプのほか、隣接するヤードや台船上で予め組み立てて、大型の起重機船や台船により、一括で架設するプレ連結架設タイプがあり、現場環境に合わせて架設方法を変えられる。

実験の状況

  • 正負交番載荷実験

    杭頭接合部の曲げ耐荷性能を評価
  • せん断耐力実験

    梁部材接合部の一体性と設計方法を評価
  • 施工性確認実験

    実物大のプレキャスト部材を用いて架設や間詰モルタル充填の施工性を確認

文献一覧

タイトル 掲載 著者
プレキャスト桟橋工法の建設時における
CO2排出量の比較検討
土木学会論文集B3 (海洋開発)
Vol.78, No.2,1_301-1_306, 2022.
池野勝哉, 中村菫, 川端雄一郎, 金枝俊輔,岩波光保
オール工場製作による組立式PCa桟橋の提案
─ PC圧着構造の耐荷性能に関する検討 ─
プレストレストコンクリート学会誌
Vol.64, No.1, pp.37-44, 2022.
石塚新太, 天谷公彦, 加藤絵万, 岩波光保
PC圧着した桟橋杭頭接合部の力学的挙動に
関する実験および解析的検討
構造工学論文集
Vol.67A, pp.605-618, 2021.
池野勝哉, 石塚新太, 天谷公彦, 前嘉昭, 川端雄一郎, 加藤絵万, 岩波光保
PC圧着したプレキャスト桟橋の杭頭接合部に
関する交番載荷実験
プレストレストコンクリートの発展
に関するシンポジウム論文集, Vol.29, pp.59-64, 2020.
石塚新太, 天谷公彦, 加藤絵万, 岩波光保
PC圧着構造を適用した組立式プレキャスト
桟橋工法の提案
─ その3:部材組立時の施工性に関する実物大実験 ─
土木学会第77回年次学術講演会
講演概要集, 270, 2022.
金枝俊輔, 栗原勇樹, 前嘉昭, 天谷公彦, 田中智宏, 石塚新太, 池野勝哉, 田中豊, 岩波光保

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