PCって何?
PCは、プレストレスト(Prestressed)コンクリート(Concrete)の略称で土木や建築の世界で使います。PCは、いろいろな言葉と組み合わせて「PC構造物」、「PC橋」、「PC建築」などという使い方をします。PCは、鉄筋コンクリートに比べると、ひび割れが発生せず、水密性に優れています。また、鋼部材と比べると、塗装の必要がなく、ライフサイクルコストに優れています。
PCってどんなもの?
鉄筋コンクリート(RC=Reinforced-Concrete)は、コンクリートに鉄筋を入れることによって、より頑強にしたものですが、非常に大きな力が加わるとひび割れが生じてきたりします。そこで、さらに丈夫なコンクリートとして考え出されたのがPC(プレストレストコンクリート)なのです。
一言で定義してみると ”鉄筋より高強度な鋼材(PC鋼材)によってプレストレスを与えられた(Prestressed)コンクリート(Concrete)” ということになります。
プレストレスという言葉も、日常生活の中ではあまり使用されない言葉なので知っている人は少ないのではないでしょうか。プレストレスのことを Pre(あらかじめ)Stress(応力)を与えるという意味で、昔は”予応力”といわれていたこともありますが、現在では英語をカタカナ読みしてそのままプレストレスといっています。
プレストレスとは、荷重によってコンクリートに生ずる引張応力を打ち消す目的で、あらかじめ計画的にコンクリートに与える圧縮応力のことです。また、この圧縮応力をコンクリートに与える引張力のことをプレストレス力といいます。ここに出てくる、”プレストレス”というのがコンクリートを強くするための仕掛けになっています。
PCとRCは、どこが違うの?
コンクリートの最大の弱点である荷重によるひび割れの発生を防止することができ、RCよりも部材の寿命が長持ちします。また、部材断面を小さくすることができ、その分軽くなります。
ひび割れが発生します。
ひび割れが発生しません。