従来の「場所打ちRC構造」では、潮の干満の影響を受けるため、型枠支保工の組み立て解体、コンクリートの打設、鉄筋の腐食等、施工性・耐久性が懸念されます。 そこで、これらを改善するため「プレキャストPC構造」をご提案します。 |
構造特性 | 杭頭外周部と受け梁を含め、施工時に水かかりとなる主要構造部をプレキャスト部材で組み立てた後、プレストレスを導入して一体化した桟橋形式の岸壁です。また、新設・既設桟橋の改修の両方に対応できます。 |
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特 徴 |
① 高品質・PC構造のひび割れ発生抑制効果による耐塩害性の向上 ・高強度コンクリートの水セメント比低減、緻密化による耐塩害性の向上 ・海水混入による塩害・初期欠陥の防止 ・工場製作による高品質化 ② 生産性向上・潮位変動の影響を受けない施工による高潮時の作業中断期間の回避 ・現地作業の省力化による施工期間の大幅短縮 ・型枠の組立・解体および支保工設置の不要 ③ 安全性向上・不安定な海上作業の減少による安全性の向上 ④ 環境への配慮・型枠などの廃棄材料が出ない、また海水汚染しない ⑤ 抗負担の軽減・PC構造による断面の最適化・躯体軽量化による杭のスリム化、長スパン化、既設杭再利用の容易化 |
構 造 |
「直杭形式」モデル「前方斜め支え杭矢板形式」モデル |
STEP 1 杭頭埋設型枠部材の設置 |
杭頭部にプレキャスト部材の埋設型枠を設置する。 |
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STEP 2 梁部材・端部部材の架設 |
杭頭部コンクリートを打設後、プレキャスト部材の梁部材・端部部材を架設する。 |
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STEP 3 PC鋼材の緊張 |
PC鋼材を緊張し、枕頭·梁·端部部材を一体化する。 |
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STEP 4 床板部材の架設 |
プレキャスト部材の床板部材を架設する。 |
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STEP 5 床板コンクリート打設、舗装の施工 |
現場打ち部の床板コンクリートを打設し、舗装を行う。 |
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